北の里

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北☆その少女は若者の隣に腰掛ける。 「そうだ、我は『後藤喜吉』(ごとうきよし)と申します。君の名?」 「わたしは『明里』(あかり)と申します。」 「うーん。いい名だね。」 「ところで、後藤様はこの村に何用で来たのでしょうか?」 「うーむ、都の暮らしが嫌になって静かな村を探していたのです。」 「そうなんですか、都で何をされていたのですか?」 「都では後白河法皇様の主治医の助手を勤めさせて頂いていました。」 「えっ!お医者様でしたか!」 「いゃ、医者ではありません、只のお手伝いです。」(汗)
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