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私は同級生の青田と当番のゴミを
捨てに行くところだ…
青田
「…なぁ、また渚と敬太別れた
らしいぜ!?あいつらもよくわかん
ねぇよなあ…付き合ったと思えば
別れたり、別れたと思えばまた付き合い始めただろ!?…そしてまた
!?」
黒い髪が微かに揺れる…
まるで猫のように鋭い眼が蒼く
澄んだ青空を向く…
綺麗な顔立ち…
15年間一緒にいるけれども相変わ
らず美しいと思う…
私にはきつい…
もしもこの青田に迫られた時は
実は私は勝てる自信が無い…
こいつの美しさには
誰もが引き込まれてしまう…
私
「…うん。…ほんとややこしいふたり、でもやっぱりそれだけ二人
はお似合いってことなんじゃないかな…なんか羨ましいよ。」
ガサッ!!
私は並列に並んでいるゴミ分別場
に空きカンやびん達を仲間ごとに
わける…
その時だった…
青田
「…浅倉。」
少し甘い香りが頬をそよいだ…
シャンプーの匂い…
あれ使ってるんだ…
私
「…駄目だって!!青田は友達だっ
ていっただろ!!青田にはそうあっ
て欲しい、友達のままで…いつま
でもふざけあって話せる青田でい
て欲しいんだ!!」
バッ!'
少し力強く青田を振り払う…
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