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午後の校庭は生暖かい…
綺麗に生い茂った緑の木…
葉っぱ達が少し強い風に揺れる…
片桐君
「…風が少し強くなってきたね。」
私
「…うん。」
あれからずっと手を握ったまんま
だ…
少し肉付きがあって私の手よりも
遥かに大きい手…
やっぱり…
男の人の手である…
私の小さな手なんかまるで
縁日の日の子供のようにまるく
おさめられてしまっていた…
すべてが大人な片桐君…
やっぱり近くにいても変わらない…
そのままの…
片桐君だ…
そのままの…
片桐君
「……マリモ。。マリモはいつから
僕のことが好きだったんだい!?
…僕がマリモをずっとみてたのを
知っていた…!?」
そっと私の髪を撫でながら…
片桐君がじっと見つめる…
少し鋭い瞳で…
…どきっ
私
「…ぁ…わたしゎ
ずっと片桐君が好きだよ!!」
片桐君
「……ぅん!?」
私は緊張のあまり訳のわからない
言葉を発して終わりだった…
片桐君
「……マリモ~!!
…それじゃあ、よくわからない
なあぁ!!…もっと学校へ行っている
なら日本語を正しく使いなさい!!」
にこにこしながら…
片桐君は得意げな眼差しで腕組みをしながら笑っていた…
そして私はすっごく
不機嫌な気持ちになった…
いくら片桐君でもこんな言い方は
ないんじゃないの!?
…と、
…しかし、
次の瞬間…
やっぱり片桐君だな…
と思える出来事が起こったので
あった…。。
【続】
片思いLove
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