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「ごめんなさい」  それでも先輩は私の鎖骨に触れようとした。咄嗟に私は寝返りを打って背中を向けた。 「嫌?」 「ごめんなさい。あの、ちゃんと婚約するまではこういうこと、したくないんです」 「そう……悪かった。まだつきあい始めて間もないし。済まない」 「いえ。私こそ」  先輩は背後から私の耳元にキスをして奥の布団に移っていった。
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