section 1

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数日後、その話を受けることにした 連絡をするとすごく喜んでくれ 「よろしく、副社長」 「こちらこそ」 俺たちはかたく握手を交わした にやりと笑う副社長は、それからすぐに日本へと戻っていった 俺は残務などを終えて、副社長から数ヶ月遅れて日本へ向かう飛行機に乗ったのだ 彼女へのお土産をたくさん持って 手帳に挟んだ二人の写真を見ながら彼女のことを思い出してた 満面の笑顔の彼女はまだ高校生だった あれから、何年たっただろうか 左手のシルバーリングに視線を落とす 彼女にねだられたのはいつのことだっただろう いつしか彼女からの連絡は途絶えてしまったけれど 、俺の気持ちは変わってない だけど…… 彼女も同じ気持ちだろうか 俺の帰国を喜んでくれるのだろうか 昔と変わらない笑顔を俺に向けてくれるのだろうか もしかしたらもう……
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