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住むところを手配するという副社長の申し出を断り俺は実家へ戻ることにした
実家から通える距離だったからとりあえず実家へ戻ったとしてもなんの問題もない
住むところなんてそれからゆっくり探せばいい
それに
実家に帰りたい理由が俺にはあったのだ
実家の隣
それは彼女の家で、俺たちはずっと兄妹の様に育ってきた
そんな彼女に会いたくて、俺は実家へ帰りたいと
そう思った
彼女は喜んでくれるのか
彼女は俺に笑顔を向けてくれるのか
そんな不安をぬぐい去ることはできなかったけれど
俺が彼女に会いたいという気持ちは大きくて
脇目もふらず実家へと急いだ
だけど
そこに彼女の姿はなかった
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