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目が覚めると、空はもう明るくなり始めていた 時計に目を向けるとまだまだ起きるには早い時間だったけど 「コータ、もう朝だよ」 あたしは隣で寝ている男に声をかけた 昨晩そのまま眠ってしまったらしいあたしたちは 二人とも一糸纏わぬ姿で 春とはいえまだまだ寒い あたしはベッドから起き上がるとリモコンを手に取り、そのエアコンに向ける 「コータ、起きて」 未だ起きないコータにもう一度声をかけると「んー」と小さく唸って、コータは目をあけた 「シャワーするでしょ?」 あたしの問いかけに 「あぁ」 と答えたコータは起き上がるとそのままバスルームへと向かった あたしはそんなコータの後ろ姿を見送りながらそこにあったシャツを着た 向かった先はキッチン といってもワンルームのこの部屋 数歩でキッチンへとたどり着く
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