―第④章―恋愛学校へ

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次の日、美恵は長澤駅にいた。いつもと変わらない長澤駅の改札口に黒のワンピースを着た少女がいた。その少女が美恵に話しかけた。 「あのぉー、美恵さんですかぁ?」 妙に甲高い(かんだかい)声が特徴の少女の名前は葉智(ハチ)。 「葉智ちゃん?」 「そうでーす。気軽に話しかけてください。手紙読んだよね?私が案内人よ」 「ひとつ質問してもいい?£§番線ってどこ?」 当然だ。普通は£§番線という所は存在しないのだ。 「こっち、こっち」 言われるがままに葉智についていくとそこには大きな柱があった。 「ここに入って」 「えっ⁉無理だよ。だって柱だよ」 「いいから、いいから」 と、美恵は葉智に押し出された。しかし、柱にぶつからずに柱を通り抜けた。そこには広大な面積の£§番線があった。目の前には大きな汽車が停まっていた…
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