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次の日、美恵は長澤駅にいた。いつもと変わらない長澤駅の改札口に黒のワンピースを着た少女がいた。その少女が美恵に話しかけた。
「あのぉー、美恵さんですかぁ?」
妙に甲高い(かんだかい)声が特徴の少女の名前は葉智(ハチ)。
「葉智ちゃん?」
「そうでーす。気軽に話しかけてください。手紙読んだよね?私が案内人よ」
「ひとつ質問してもいい?£§番線ってどこ?」
当然だ。普通は£§番線という所は存在しないのだ。
「こっち、こっち」
言われるがままに葉智についていくとそこには大きな柱があった。
「ここに入って」
「えっ⁉無理だよ。だって柱だよ」
「いいから、いいから」
と、美恵は葉智に押し出された。しかし、柱にぶつからずに柱を通り抜けた。そこには広大な面積の£§番線があった。目の前には大きな汽車が停まっていた…
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