―第①章―危険な女

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「美恵(ミエ)ちゃん…彼氏できた?」 「…できないよ。由紀(ユキ)ちゃんは?」 「いいの、いいの」 長澤中学(以後、長中)と呼ばれる設備の整った中学校の②年②組に伊藤美恵という女の子がいた。 簡単に言えば頭が良くテストはいつも90点以上という驚異のスペックを持つ。 しかし、美恵にはひとつだけ足りないものがある。それは“イケメンのプリンス”である。 「やっぱり両想いはムリかな➰イケメンの男子はたくさんいるけど、いまいちパッとしないんだよね😖」 今日も1日、ごく普通の日々を過ごし部活をやりに体育館へ向かうのだった… 美恵はバレー部で由紀もバレー部だ。特に美恵のスパイクは強烈である。 その理由は単純で、『イケメンのプリンスに出会いたい』という気持ちがストレスとなっていきそれをボールにぶつけるのです。 そのスパイクは誰にも止められない😃
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