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学校 ー
「次、狼谷」
「はい」
「英語と社会の点数がまた下がったな。今の内にしっかりと対策をしておけよ」
「は~い....」
俺は担任からこの間うけた春休み開けの実力テストの結果を受け取り自分の席に戻った。
「はぁ~....」
ため息をもらしつつ、テストの結果に目を通す.....。先程言われた英語と社会の点数を見ると、憂鬱(ゆううつ)になり、家に帰ってからの事を考えると更に憂鬱が増した。
「悠、どうだったよ.....結果」
っと、俺の横のクラスメイトが聞いてくる....。
悠「えっ...あ、あぁ。英語と社会がまた下がった....でも、一応 平均点以上採ってるよ」
「良いよな~ 俺なんか全部平均点以下だぜ....?結果(テスト)を見なくても分かる」
悠「お前なぁ、それ威張って言える事じゃないだろう....? そうなるのは、お前の勉強量が足りてないだけだ」
「だよな~.....」
悠「本当に勉強が嫌いだよな、大地」
大地「その分、部活は好きだぜ♪」
クラスメイトは親指を立てて笑った。
悠「笑い事じゃねぇよ....」
俺は“狼谷 悠”(カミヤ ユウ)今月進級したばかりの新獣(シンジュウ)高校2年生だ。
そして、さっき話していたのが“獅野宮大地”(シノミヤ ダイチ)...俺の幼なじみで部活は柔道部に所属している。がっちりした体格から見て取れるように運動神経は抜群だ。
・・・だけど、頭はちょっと....って感じ。
俺は、勉強もスポーツも平々凡々って感じだな。
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