4人が本棚に入れています
本棚に追加
「は…何あれ。
美しい友情ごっこ?」
いつの間にか、亮の背後にいた智和。
「“ごっこ”なんかじゃない。」
「ふ…俺には、ごっこにしか見えなかったけど?」
挑発するような目で見てくる智和。
しかし…
「俺をキレさせたいの?」
「……!」
亮の方が、一枚上手だった。挑発をするりとかわす。
「生憎だけど、俺はそんな簡単な人間じゃないと思うよ?」
そう言い残し、電車を降りる。
「こんな役は疲れるもんだな…。」
そう苦笑いで呟いた亮の声は、勿論智和には届かなかった。
最初のコメントを投稿しよう!