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ヤった男はまだベッドで横になっている。
俺はそれに構わず脱いだ服を着始めた。
「何?もう帰るの?」
男はゆっくりベッドから起き上がり俺を見ている。
上着のジャケットからタバコを取りだし火をつけた。
「なぁ、今度はいつ会える?
オレ、アンタに惚れてさぁ……」
まだ吸い始めたばかりのタバコを陶器の灰皿に押し付けて揉み消す。
──イライラする。
『わりぃけど俺、同じ男と二度は寝ない
アンタも知ってんだろ?俺のこと』
待ってと言う男を残し俺は部屋を出た。
この時の俺は
まさかこれが悪夢の始まりだとは思ってもいなかった。
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