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「ん…あぁ…もう朝かな…」
いつもの様に来る朝
だがしかし朝日はこの部屋にはさしてない
朝なのに閉められた雨戸
これが朝の光を遮っている
「あら、お早う総舵(そうた)君よく眠れた?」
キッチンからいい匂いがし、男がそちらを見るとエプロンをした女性が朝食を作っていた
「お早う、胡桃(くるみ)、今、何時だ?」
この女性はこの男の彼女、胡桃
長身でスラっとして、まるでモデルを彷彿させるかの様なスタイル
そんな彼女と付き合えた彼こと、総舵だ。
彼は付き合えたことがとても嬉しくて嬉しくて、彼女と過ごした毎日は楽しいものだった
「今?んー…今は朝の8時前かな?」
総舵と胡桃が同棲したのは三ヶ月前
総舵は胡桃が同棲しようと言われ、嬉しくてあっさりと了承し、胡桃の家で同棲し始めた
「そっか…んー…道理でお腹が空くわけだ」
「はいはい、もう用意してるわよ。待ってね、用意する」
総舵布団から起き、あぐらをかき、犬の様におとなしく待った
そして胡桃は近くのテーブルに湯気が立ったコーヒーとパン、そしてシチューを用意した
ごくっと総舵の喉がなった
昨日の夜は胡桃は遅く、総舵は何も食べずに寝過ごしたのだ
おかげて、この美味しそうな匂いが総舵の胃を刺激して、グーグーと音を鳴らす
そして総舵は体を前に乗り出した
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