2人が本棚に入れています
本棚に追加
「いいよ」
彼女は嬉しそうな顔をして台所へと向かった
おそらく包丁で切り落とすのであろう
俺の運命は必然的に君とずっといることなのだろう
ならば君の望み全て叶えてやるよ…
そう考えているうちに彼女は戻ってきた
俺は目を瞑った
「いくよ」
その言葉と同時に左耳に刃物のような冷たいものが触れる感触がした
少しずつ、少しずつ耳の傷が深くなってゆくのがわかる…感触がする
彼女のためとはいえ、さすがに痛い
傷が深くなるにつれ痛みが増してゆく
「っつ…ごめん…せめて一息でいってくれる?その方が多分楽」
「あ、分かった。じゃあ、いくよ」
そして胡桃は包丁を思いっきり振りかぶり僕の左耳を切断した
ゴキっと音がし、耳に激痛が走った そしてすぐに左耳から音が無くなった
彼女は僕の耳に幸せそうに触れたらあと用意していたホルンマリンへと浸けた
「…ありがと!…大事にするね」
ドロっと耳から血が流れたが胡桃がすぐに止血し、大きなガーゼ で耳があった所を抑えた 「…総舵君の耳…絶対に離さないから」 彼女と僕はもう狂ってしまってたようだ
最初のコメントを投稿しよう!