あなたの背中

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この前、志望大を変えたとメールが来た。 昨日までの志望大より少しレベルを下げた学校だった。 彼の学力なら、合格も不可能では無いと思った。 でもそのとき、本当にここには戻らないんだって、確信した。 「四年後、迎えに行くから」 この言葉も、ちょっと信じられなくなって。 本当は応援してあげるべきなのに、卑怯な私は、メールの返信を拒んだ。 唇を噛み、そのメールを消した。 一時間後、心配してくれたのか、がっかりした?ってメールが届いた。 何で、今更。 やっぱりそのメールも無視して、 結局、削除した。 手許に置いてあった英文法の参考書を開く。 英語が少し苦手と言っていた、あなたの顔が浮かんだ。 気付いたら、ノートが濡れてグシャグシャになっていた。 気分を変えようと携帯を開く。 "新着メッセージがあります" あなたからのメール。 今日も勉強が大変だったって。 あなたの背中が、かつて無いほどに遠く感じた。 目指す場所が違いすぎて、もう、私の中の心の距離は離れていくばかりで、 どうしようも無くて、その日は結局、何もしないですぐに寝た。 それで布団の中で、好きって何なんだろう、と考えた。 大して何も浮かばなくて、考えるのはもうやめにした。 今の私には、重すぎる考え事だ。 *** ずっと一緒にいたいけど、でも、夢を追いかけてるあなたの邪魔もしたくない。 何か矛盾してるような気がしたけど… でも、素直な気持ちはそんなところなんだと思う。 どうせみんな矛盾点はいくらでも持ってるんだから、気にしたら負けだ。 …だから、頑張って東京に行って欲しい。夢を、叶えて欲しい。 応援してるから。 でも、本当は寂しい。 誰にも、言えないけど ToBeContinue…
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