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「すまないね……これは僕の物だ 悪いね必要な物なんだよ」
これに憐は黙っているわけがない。
「おい! 先に見つけたのは俺たちだぞ! なぁ、大地も言ってやれよ!」
「ぼ、ぼくたちが先に見つけたんだぞ……!」逆に助けたい気持ちになってしまう。
拾った相手の声からして男の子のようだった。
「ふふっ……使い方も知らないのに持っていてどうするんだい?」
回答を二人に聞く。
「光の玉を学校中の奴らに見せて大地が勇気があるって証明して見せてやりたいんだ!」
憐の言葉を聞いた彼はまた微笑した。
「これはすまない……」
微笑した彼は一言怒鳴ったように話す。
「そんなちっぽけな事の為にこの『赤宝玉』渡さないよ……」
大地は彼に聞く。
「ほうぎょくって?」
ビル風が強く吹いて、彼の顔が一瞬だけ見えた。
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