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その後扉の中では光に包まれている大地が吸い込まれるようにぐるぐると回りはじめて大地は気絶してしまった。
あれから数時間が経ったのだろうか……大地は目を開けると全く知らない洞窟のような場所へと飛ばされていた。
大地は扉に入った事を思い出して憐の事を何度も呼びはじめる。
「憐くーーん!」何度も呼んだがやまびこしか返ってこない……自分の声だけ。
キョロキョロと辺りを見渡すが大きな岩だけだ。
「ここ何処?」先ほどいた廃墟と化したビルではないと確信して色々と調べ始める。
でも、何故洞窟に? と顔を横に傾げながら言う。
「どうなってるんだろう……ここ見たことないしな……」
しかし、大地は怯える事なく楽しげに探索をはじめていた。
探索をはじめながら大地は考えている。
「やまびこがあるって事はここの洞窟って奥に続いてるのかな?」と考え歩きはじめた。
真っ直ぐと迷いもなく真っ直ぐと……。
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