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目の前には岩で創られた扉があった。
大地はそのまま力を込めて両手で扉を開けるが予想外に扉は軽く簡単に開いてしまった。
大地は唖然とする。「あれ?」
しかし、閉まる時には岩とこすり合う音ギコキゴと鳴らしながら閉まった。
部屋の中は火が付けられおり明るかった。
「なんだろうこの部屋……」と言いながら部屋の中を探索する。
大きな銅像がある。
不思議と銅像を観る大地。銅像の近くには埃だらけ誰も掃除をしていないんだなと思いきや銅像が動き出し銅像の顔は大地の顔に近付け聞く。
「一つ質問していいか?」
大地は怯えている……いや、驚いた表情で言う。
「はい、何でも答えます……」
「おぬしは人間か?」
と聞かれて一瞬沈黙したが大地ははっきりと答えた。
「はい、人間ですけど。」
大きな銅像は元の姿勢に戻って腕を組み驚いたように話す。
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