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「ですが……私は相手が誰であっても、今日と同じ行動をとると思います」
私はハッキリと自分の意思を告げた。
「それが解雇される原因になったとしてもですか？」
面接官はじっと私を見据える。
「はい。私の行為が道徳的に正しかったとしても、会社に不利益をもたらした結果に繋がるのであれば致し方無いと思います」
「……そうですか、わかりました。結果は後日お知らせいたします。今日はお疲れ様でした」
「此方こそ貴重な御時間を割いていただき、ありがとうございました。失礼致します」
マニュアル通りに一礼して退室する。
長いようで短かった面接がやっと終わった。
………あぁもう、途中までは練習した通りに出来たけど、最後ので絶対に落とされたわ。
理仁に言ったら……また怒られるんだろうな。
てか、もう自分の性格が嫌になるわ。
別に正義感溢れる人間じゃないし、普通に卑怯な部分もあるし、短気だけど……嫌なもんは嫌なんだよ!!
……世渡り上手な人間になりたかったなー。
元凶である自分の性格が呪わしい……!!
はぁ……とため息を吐いてエレベーターに乗る。
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