過去(1) 1/2

12/13
前へ
/46ページ
次へ
「とりあえず完了。微妙なズレがあったら遠慮なく言ってもらっても大丈夫」 新品同然の輝きを放つ拳銃を受け取った少女は、取り出した場所と同じ場所に拳銃を仕舞う。 数秒の沈黙が流れた後、一瞬の間に無駄の無い動作で銃を構える。 それを見た徹は驚きの拍手で褒めるとともに、寂しさも感じた。 並大抵の訓練でここまで無駄の無い動きが出来るはずもない。彼女がいた環境がそうさせたのだろう。毎日を生き残る為に。そうしなければ彼女自身がやられてしまう。
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加