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歳は徹と同じ位だろうか。腰近くまで伸びたブラウンカラーの髪が目立つその少女は、その男の子にうちわで軽く叩いた。 その一部始終を見ていた徹の元に女の子が近寄って来る。 「お姉ちゃんってかわいいよね」 「ああ。確かにかわいい」 「長い髪の毛キレイだし、作ってくれる料理も美味しいし、私もお姉ちゃんみたいになりたいなー」 「きっとなれる。料理は教えてもらうのはどうだい?」 「そっか!行ってくるね。ありがとうお兄ちゃん!」 徹は女の子を笑顔で見送ると、食事の配膳を手伝い始めた。
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