なにもない。

7/17
前へ
/112ページ
次へ
いとこ… うんうん、と頷いた先輩。 あー、どーりで。 似てる、んだよ 切れ長の目が、 飄々とした、 その態度が、 はにかむ、その微笑みが、 …生き写しのようだ。 「そ、うですか、変なこと聞いてすみません…じゃあ。」 涙腺なんて脆いもので、 思い出したら泣いてしまう。 熱い。 熱い。 「ちょ待って、ゆう グイッ 肩を引っ張られて ぐるり、 と後ろを向いた。
/112ページ

最初のコメントを投稿しよう!

526人が本棚に入れています
本棚に追加