なにもない。

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本当に曖昧だった。 それは、 名前でもあり。 容姿でもあり。 日付でもある。 とにかく、これだけは言える。 ‘’日向‘’との日々は酷く朧気だった。 新中学一年生。 入学式。 春。 桜。 日向。 日向との出会いは、春だった。
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