526人が本棚に入れています
本棚に追加
/112ページ
side三笠 広明
「その名前、口にしないでください」
普段は微笑んでくれるのに、今は違う。しかも、瞳を細め、こちらを睨み付けてくる。
その目が、その素直な怒りが恐ろしかった。怒らせてしまったのか、それとも嫌なことを思い出させてしまったのか。
答えは、どちらも、だ。
‘’日向‘’はやはり君の特別なのだ。
けれど、私もキミは特別だ。
そんなキミが危ない目にあうのはもう、たくさんだ。
私はただの保護者でも構わない。
守れるのなら、それだけで
最初のコメントを投稿しよう!