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「また、メールします。」
そう、ぎこちなく言えば
三笠さんはやんわりと微笑んで、帰っていった。
*
ベットの上で
影が
哭いていた。
「たすけてよ、日向」
涙声は儚く夜の空に反響した。
とまらない。
最後は結局傷を付ける。
赤色は …
懐かしい彼の色。
とりあえず、
彼に 触れていたくて
その赤色を大切に
抱きしめた。
*
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