気紛れ

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とりあえず下駄箱に向かう。 昨日は眠れなかった。 左手の気持ち悪い感覚が抜けずに 徹夜状態だ。 「はぁ。」 自分の手を見て溜め息が増した。 ポン 肩に軽い衝撃。 「おは♪ゆーちゃん。」 「お前、よう、は何処に置いてきた?」 「よう?ナニソレおは、でしょ?」 こいつ、大丈夫かな。 いや、駄目だな。 「ゆーちゃん、クラス分け見ないで帰ったでしょ?」 「嗚呼、そっかクラス分けか」 納得。 「新入生=クラス分けにならない脳も可哀想だよねゆーちゃん。」 同情されてしまった。 なんか悔しい。 案の定、 巧とは一緒のクラスだった。 何故か毎年同じクラスなのだ。 「鬱だ死のう。」 「ちょっ、ゆーちゃん?!」 また、Bクラスだった。 この、巧(ゴールデンバカ)と一緒の知能とは俺もヤバイかもな。 「鬱だ死のう。」 「ゆーちゃん!?心配するからやめて。」
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