526人が本棚に入れています
本棚に追加
/112ページ
side白川巧
本当にムカつく。
ホスト先生が行った後、注目を浴びるのは、勿論、ゆーちゃんだ。
平凡。
ていうか、男前。
黒髪が艶々とし、程よく長い指
瞳は猫目で、切れ長。
こんな人間がいたら、注目するに
決まっている。
ゆーちゃんの黒髪が
ふわふわしてるのは
僕にしか分からない。
ゆーちゃんの瞳の奥の色は
僕にしか分からない。
ゆーちゃんの一番は
いつだって他の誰でもない
僕のモノであるはずだ。
それなのに、
「サボろ?」
ゆーちゃんを隠したくて
見せたくなくて、
僕は提案した。
ゆーちゃんはふわっと笑って、
楽しそうだ。ムカついたから、
腕を引っ張って廊下へと連れていった。
最初のコメントを投稿しよう!