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「お前達ここで何やっている?」
いきなり現れた青年の右腕には、
赤色の、風紀、の文字。
フードを被っていたのは奇跡だ。
けど、なんて厄介。
「厄介だねゆーちゃん。」
こいつ、風紀の前でゆーちゃん、言いやがった。
イジメ駄目。ゼッタイ!
「規律の風紀とは良く言うよ。」
本当に物騒だ。
監視カメラでもついてるのか。
「学年と名前を言え。記録する」
「副委員長の三条皐月が何故、
俺の名前を聞く権利がある?」
よりにもよって、副委員長とは
運がない。
「基本、空き教室は使用禁止だ。
校則、第14条違反にあたる。」
((なにこの先輩、めんどくさっ))
俺と巧の心がシンクロした。
ダッ
足をふんばって、ドアへと逃げる
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