気紛れ

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放課後 「覚悟はいいか?」 「「よくないです。」」 教師ってこんな生き物だったか?ホストとは、こういうことか? いやいや、違うだろ。 脚を組んだ悪魔が見える。 足が痛い。 重要なのでもう一回。 足が痛い。 「減給なんて勘弁だ。」 教師のセリフじゃない。 大人の闇すぎる。 「あ、えーと。白川は教室の掃除、逝け」 シッシッと担任に払われた 巧は音速で消えた。 「有篠は、そこに居ろ」 「え?」 どうすればいいんだ? ソコニイロ? 本格的に謎だ。 「……。」 「先生?何か無いんですか?」 担任は、妖艶に微笑んだ。 何か嫌な笑みを張り付けていた。 「何かしたいか?」 「いえ、何となく。」 くいくい、と 担任は俺に手招きした。 引っ張られて担任の前に来ると、 足でひっかけられる。 おい、生徒に何てことをするんだ… 「ぅあっ」 バランスを崩し床にダイブ。 「いっだっ」 地味に痛い。 見れば、担任は満足気に笑った。
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