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担任は溜め息をついて、俺の上から退いた。
何故だろう。
すると、担任はこう言った。
「そんなカオすんなよ」
「どういう意味ですか?」
「だから、隼人だ」
「隼人先生?」
「泣きそうなカオされたらオレが悪いみたいじゃんか?」
「そんなカオしてません」
「えと、憂季でいいな?」
「もう、良い」
ならよかった。と微笑んだ担任に
一瞬だけ、見とれた。
なんて、綺麗な微笑み方をする。
「ん?どした?憂季。」
「ッッ///では、失礼します。」
「ちょ、」
担任の声を無視して、勢いよくドアを閉め、廊下で顔を覆う。
バタンッ
「あれは反則 」
顔は熱く手がひんやり感じる程だった。
その時、
タン…タンタン
タン…タン…タン
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