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「行くよ、ゆーちゃん。」
巧は琥珀を無視して俺を引っ張っていく。
あー、首痛い。
琥珀が手を振ってくれていた。
少し手を横に動かす。
案の上、琥珀は気づいてくれた。
「ごめんってば、巧。」
「ゆーちゃんは自由過ぎだよ。」
完全に怒ってらっしゃる。
仁王立ち疲れないのか?
仁王立ちの巧を見て頬を赤く染めるヤツがやたら多い。
そんな視線がうざったくて、巧を急かした。
「巧、教室行こう。生徒会はもう、行った。」
「分かった。」
ご機嫌は直らないらしい。
教室に行けば、みなさん俺を見て固まる。てか、止まる。
「何なんだ?」
巧を見ると氷の微笑みで、返された。
何かしたか?
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