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「親衛隊のメンバーは納得してんのか?」
「っ!!それは…」
言葉に詰まる琥珀に俺は言う。
「俺の親友が親衛隊にいんだよ。会長のこともよく知ってる。」
「でもっ!」
「会長を引き留められるとしたら?」
「っ、本当ですか?」
「ああ、会長が親衛隊の事をよく知らないのが原因だろ?」
肩をすくめて言う俺に琥珀は頷く。掴みはOK。
「じゃあ、それを改善しよーぜ」
「でも、そんな簡単にh」
フワッ
「え、ちょっ/////。」
真っ赤な琥珀をそっと抱き締めて言う。びくびくしてるし、泣きそうだしなんだか俺が悪いみたいだ。
あー、小動物みたい。
昔飼っていたネコを思い出す。
「心配しなくていい。」
心配してくれた方が厄介だから。
琥珀は何も知らない方がいい。
「また明日、琥珀。」
俺にしてはめんどくさがらずに、よく頑張った、と思う。
俺の立ち去った後、琥珀がーーー
「憂季さん。」
と呟いていたのも知らず。
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