526人が本棚に入れています
本棚に追加
/112ページ
三笠さんとの出会いはありきたりであった。
俺がまだ1年の頃だ。
もう既に『王子』と呼ばれていた三笠さんは、よくも悪くも目を惹く、そんな時…
まぁ、その話はまた今度。
問題は会長だ。
思い立ったが吉日とは言うが。
「まぁ、なんとかなるか。」
そうして一時間目が始まった。
「えー、これ分かるヤツ。」
ホストは真面目である。
いや、このホストは真面目であった。
「じゃあ、千鶴。」
教室の一番右の席に座っている少年を指差す。
ふわふわした髪の毛が特徴的な猫目の子だ。
「抱いてください」
「「抱くかボケ!!」」
いや、千鶴。
クラスのツッコミが全員一致で叫ぶとかどんだけだよ。
それは違うだろ。
違うよな?
「はい、解いてみろ。」
「え?ボタン邪魔くさい?じゃあ、遠慮なく」
「「遠慮しろ!!」」
会話成立しないのか。
「しょうがないな。」
「ベットですか?じゃあ、先生の寮に…//////」
「「自重しろ!!」」
「じゃあ、有篠、解いてみろ。」
「・・・・・。は?」
「「いやいやいや。」」
これは奥の手を出そう。
「せんせ、解けないからぱーす」
「「ダウト」」
もはやツッコミ王国か。
なんやかんやで賑やかな授業でした。
最初のコメントを投稿しよう!