ダイヤの方法

8/16

526人が本棚に入れています
本棚に追加
/112ページ
『分かった会長に会わせよう。』 『じゃあ、今日の放課後にーーーーーー。』 そして現在に至る 俺が来たのは裏庭。 「おい。」 振り向くと。 銀色がかった黒髪 人工的なシルバーの瞳 蔑んだようなな微笑み 我が学園の看板『会長』様だ。 「おまえがアリシノか?」 「はい。」 「で、何の用だ?」 「会長は三笠さんの為なら何でも出来ますか?」 「ああ。」 即答。 どこまでもベタ惚れだ。 「親衛隊は何故、解散を?」 「あいつらは制裁をするだろう?オレの三笠にも…」 いや、それはないだろ。 三笠さんにも親衛隊はいるし。 会長は唇を噛み締めて言った。 「オレが知り合った人間をあいつらは…」 よほどの出来事があったらしい。 しかし、親衛隊の仕業にしては過激過ぎる。 「では、会長の知り合いを傷つけたヤツが対象ってことですね?」 「ああ。だが、何故三笠はお前に頼む?俺が始末すれば良いだろ?」 傲慢だ。 権力の一部しか見たことのないモノは簡単に、始末、という。 「三笠さんは会長の手を汚したくないんだと思います。」 お世辞を言えば、会長は目を丸くして笑った。 「三笠に手を出したら体の形が変わると思え。」 と言って、会長はさっさと帰って行った。 「何故、僕たちの会長様とおまえが会っているのかな?」 ザッ 右耳にダイヤのピアス。 会長親衛隊元隊員。 俗に過激派と呼ばれる組織。 『ダイヤ。』 会長が好むダイヤの形からの由来だそうだ、 十人はいる。 「会長様のお気に入りとはお前のことか?アリシノ。」 見かけによらず可愛くない声が響く。まぁ、この際どーでもいいだろうが。 「何故、会長様と?」 囲まれては身動きが取れない。
/112ページ

最初のコメントを投稿しよう!

526人が本棚に入れています
本棚に追加