ダイヤの方法

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相手をする。 *別に俺はビッチとかじゃないよ? 相手をすんのは俺の脚力だ。 石川がニヤニヤと迫る。 欲がすけて見える、みたいだ。 「じゃあ、アリシノくん。合意の行為ってことだね。」 勘違いって怖いな。 無造作に差し出された手がこちらに這ってくる。 左手はもう動かせない。 痛いくらいに捕まれている。 気持ち悪い。 気持ち悪い。 勿論、このままじゃ気に食わない。仕返しをするつもりだ。 何も言わない俺に、石川くんは大胆にシャツに手をかける。 ダンッ 「ぐぁっ」 石川君の手首が大胆に曲がっていた。否、曲げたのだが。 「痛い?」 と聞けば。 「ひっ」 怯えた目でみられた。 自然と俺が悪いみたいだが。 こっちは襲われたのだ。 手首くらいどうってことないだろ でも、石川君は顔をぐしゃっと歪め怯える。 見てて可哀想だ。 何故。 石川君の手が首を傾げているのかというと、俺が石川君の手を脚で思いっきり蹴っ飛ばしたのだ。 石川君は冷静じゃなかった。 冷静さを欠いていた。 しかも、あんなゆっくりと石川君を蹴っ飛ばしたのに他の九人は何にもしてこない。 やはり無能なのか? 「アリシノ、覚悟しなよ?ダイヤの幹部に怪我をさせたんだから」 リーダー冷静だった。 石川君とは対照的に。 あ、石川君、幹部だったんだ。 「あっそ。」 石川君の手を地面に蹴りつけて捻りながら言う。 ギチリギチリと歪な音を出した。 世の中、めんどくさいことだらけだ。本当にめんどくさい。 バシッ 赤黒くなった石川君の手を取り、ポケットに入っていたカッターを石川君の手首に合わせる。 「会長のお気に入りが気に入らないんだろ?じゃあ、質問に答えろ。そしたら、会長のお気に入りを教えてやる。答えなければ、石川君の手首を切る。」 半分強迫。 半分協力。 リーダーは溜め息をついて言う。 「いいよ?でも、お気に入りの確証が得られなければ、即、この場所で犯す。」
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