ダイヤの方法

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暴行ーーーーーーーーーー 余裕そうに見えるだろうが、 冷や汗は半端ない。 琥珀はこんな恐怖を味わったんだろう。途端に背中が寒くなる。 「じゃあ、質問その一、会長に近寄る者は制裁対象?」 リーダーはめんどくさそうに言う。いや、それは俺のステータスだよ? 「当たり前。」 モンハンを止められて不貞くされている。 子供か! 「質問その二、会長に親しい人が居たら許せない?」 「当たり前。」 PSPを持つ手がせわしなく動く。 イライラしているようだ。 そんなにモンハンがしたいのか。 「最後の質問、会長に近づいたものに殴る蹴るの暴行をくわえたことは?」 リーダーは一瞬止まって目を細めた。そして、ニヤリとーーーーー 「当たり前だ。」 リーダーは溜め息をついて言った。溜め息つきたいのは俺だ。 「さて、お気に入りを教えろ、アリシノ。」 しょうがない。 約束ごとは守るしかない。 「・・・。会長のお気に入りは三笠先輩です。」 「三笠…三笠先輩か?!」 ざわざわと十人がざわめく。 石川君も驚きでぽかーんとしていた。 「確証は?」 確証はハッキリ言ってない。 でもーーーーーーーーーーーーー 「会長が次期に三笠さんとの関係をバラすことだ。」 確証じゃない。 証拠でもない。 これはただの言葉。 「会長…様が?」 リーダーがはじめて弱い声をだした。哀しいのか?悔しいのか。 俺にはわからない。 何一つわからない。 「分かった。君の情報を信じよう。でも…」 リーダーは渇いた声でわらった。 「制裁は実行だ。」
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