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溜め息をつき、気を取り直してメニューを開く。
巧が声を上げた。
「すいませーん。」
ここは店員を呼んで注文をする。
理事長は誠実な人なんだろう。
たぶん。
「はい、御伺いいたします。」
物腰の柔らかい感じの人だが、姿勢もピンとしてて気品がある。
流石、採用されるだけはあるのだろう。
「えーと、プリンアラモードとチョコレートケーキ、自家製マカロンと抹茶アイスクリームパフェ、生キャラメル、苺のショートケーキ。はい、次は巧ね。」
「いつもどおりだね。」
巧は苦笑いをして言う。
「あ、僕はソフトクリームで。」
「ープリンアラモード、チョコレートケーキ(略)で、そちらの方はソフトクリーム単品でよろしかったでしょうか?」
巧はこくんと頷いた。
「かしこまりました。」
店員は笑顔をひきつらせて帰っていった。
失礼だなぁ。
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