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「それよりゆーちゃん」
「んー?」
巧は運ばれてきたソフトクリームを食べながら言う。
カチャカチャと金属音が鳴る。
あれ?金属音?
いや、歯軋りの音だ。
「親衛隊の子が報告してきてくれたんだけど…会長とゆーちゃんが密会してたって本当?」
昨日の放課後のことだろう。
見られてたらしい。
「えー?俺会長の名前すら知らねーもん。」
本当に知らない。
でも、芸能人でも名前を知らなくて、あれ?コイツ誰だっけ?ってなるだろ?まぁ、不可抗力だ。
「喧嘩したりしてないよね?」
「俺は痛いの嫌いだし。」
運ばれてきたプリンアラモードを食べながら言う。
最高の気分とはコレのことだ。
カラメルソースのハーモニーがたまらない。
「親衛隊の子の見間違えかな?」
巧が首を傾げる。
その時ーーーーーーーーーーーー
「「「キャーッ」」」
「せっ生徒会様!/////////」
「「キャーッ時雨様!」」
「「椿様////」」
「「「「秋様ぁ////」」」
悲鳴合唱だ。
ここはコンサート会場か。
生徒会御一行がこのフロアに降りてきたらしい。
迷惑すぎる。
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