捜し物

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有篠side ガチャ 薄暗い廊下から部屋に入ると、 いつも通り、散らかった部屋がそこにあった。 時間はまだ夕方。 では、何故、俺が居るのかというと、体調不良を理由に早退してきたからである。 ため息をついて、ぼふん、とベットに身体を投げればいつも通りの眠気が俺を襲う。 それにしても、 キス。 謎の人物。 恋人関係の暴露。 そして、三笠さんの激昂した顔。 「駄目だ、気になる。」 スマホを取りだして馴れた番号をかける。 prrrr 『はいはーい!何でも屋兼情報屋の夜人たんだよ~?どしたの?』 いつもと同じようにテンションMAXな夜人にイライラしながら言う 『うざい、死ね。』 『ひどっ!で、要件は?』 『……。今日三笠さんが激昂した理由と、あとあの不快音を出してた、、、あ、キスされてたヤツのことを調べろ。』 『やっぱりー?いいよ♪そのかわりまた二倍だからね?』 大方検討はついているのだろう。 夜人のにへら、とした笑みが見えるようだった。 『二倍ね…。』 『そ♪二倍。じゃっ☆』 ツーッツーッツー 一方的だ。 無機質な電子音が鼓膜を震わせた。切られたんだろう。 「あんにゃろういつになったら人の話を聞くんだよ。」 でも、夜人に任せておけば粗方、情報はわかるだろう。 それくらいアイツは出来る。 で、問題は。 「巧だよなぁ。」 呟きは夕暮れに拡散して消えた。 sideout
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