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何をこんなに動揺してるんだ。
と、問いかける。
横になった身体は重い。
時計を見ると、午前2時をさしていた。
いつになっても寝られない。
不眠症なのかもしれない。
それにしても何でアイツが。
神代鞠人ーーーーーーーーーー
あの人の仇。
いつか殺したいと思ってた、
いつか、
嗚呼、駄目だ。
こんなの『有篠』らしくない。
左手首を見据えて歪に微笑む。
「まだ 大丈夫だ。」
赤色を大切に閉じ込めた。
その証を、忘れないように。
抱き締めた。
残像をーーーーーーーーーー
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