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それからとてつもない勢いで、神代は俺の襟を持って揺さぶる。
頭痛ぇ
「ヒナは何処だ!!アイツのせいで俺は怪我したんだぞ!謝れよ!!」
と、喚く。
少年のような声がキンキンと響く。
それと同時に後ろの二人も睨んでくる。
ほんとに頭痛ぇ。
と、思いながら俺は呟いた。
神代にしか聞こえないように…
そっと…
「俺がヒナだよ。今は…」
神代は馬鹿にされたと思ったのだろう。もっと酷く罵る。
「ざけんな!!言えよ!カザマ!」
と言い、俺を殴る。
ガツンッとした衝撃に頭がぐらりと傾き、身体が呆気なく…
その時、
「僕のゆーちゃんに何してんの
…クソマリモが!」
という声とともに俺を誰かが抱き寄せた。
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