捜し物

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ふわっとした薫りにそれが巧なのだと分かる。 「ゆーちゃん?大丈夫?」 そう言うと、巧は眉間に皺を寄せて言った。 「ゆーちゃんを殴ってどーゆーつもり?薄汚いその面でもう二度とゆーちゃんを語るな、見るな、そして触るな。」 言ってることは辛辣だが、心地よいくらいの大きさに安心する。 神代はなにやら喚いていたが、聞こえない。くらくらと頭が可笑しい。
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