残像賛美

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ドタドタと騒がしい音が近付いてくる気がした。 嫌な予感だ。 とっても。 ‘’ダンッ‘’ 突然、 背中を打ち付けられた。 転んでしまって、尻餅をつく。 見上げれば、オレンジ色の髪の… 目付きの悪い不良が……居た。 「風間…憂季だな?」 こんな乱暴な扱いで名前を尋ねられたのは初めてだ。 壁をずるずる、と擦って俺はやっとのことで立つ。 見下ろされていては気分が悪い。 「だったらどうしたんだ?」 と微笑んでみせれば。 「鞠人がお前のせいで怪我をした謝れ。今すぐにな。」 と言われた。 怪我? いやいや、俺の方が重症だった筈 その時、 俺に向かって走ってきたマリモが、 「カザマがヒナのことを教えてくんれるんだったら友達になってやるよ!!本当は優しい奴だからな!!なぁ?大樹!狼?」 にこっと微笑んで言った。 はっきり言って、 なんなんだこの宇宙人。 今すぐ政府に売り渡したほうが この国の為だろう。 「おい、鞠人がそう言ってんだ。さっさと言え。」 「流石の俺でもキレるよ?早くしてよ。」 こいつらみんな大丈夫か? 精神科行った方がいいんじゃないかと思う。
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