残像賛美

15/20
前へ
/112ページ
次へ
不良-------- 八ツ橋 狼ヤツハシ ロウ どうやらそいつに傷つけられたらしく、所々摩擦で赤くなっている 本当、ふざけてる。 そう思ってた矢先のことだ。 八ツ橋が俺の前に飛び出してきたのだ、本人は殴るつもりでいる。 でも、俺はそれより、有篠に 見惚れていた。 有篠と 一瞬目が合ったのだ。 しかし、 瞬きした瞬間に八ツ橋は盛大に 転けていた。 転けた足元には丁度脚を伸ばしている有篠。 にっこりと微笑む有篠は、昔の彼みたいに見えた。 ‘’タブーを大胆不適に行う。‘’ そんな昔の彼を、渇望していたのかもしれない。 今日はいい日だ。 昔の彼を今、一度。 そう、 このときまでは思っていた。 sideout
/112ページ

最初のコメントを投稿しよう!

526人が本棚に入れています
本棚に追加