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「なっ!風間!!くだらないってなんだよ!お前そんな奴だったのか?!」
いちいち叫ぶなって。
耳痛い。
「あんさぁ、俺は‘’風間‘’じゃなくて、‘’有篠‘’だから」
「だって!?それはお前の名前じゃないだろ!!」
し‥ん
風紀委員も静まりかえる。
なに?そんなにおかしいかな。
......
俺がヒナの名前を貰ったっていいじゃないか。
そんな時、今まで何も言わなかった先輩が、口を開いた。
パンパンッと、手を叩く。
「そろそろ終わらせろ」
その声を待っていたかのように、一斉に風紀委員は抜群のコンビネーションを見せて、マリモ達をあの倉庫へと連れて行った。
正直、あの倉庫には行きたくない
「有篠、風紀委員に復帰する気はないか?」
「残念ですが、ありません。」
残念なんて、これっぽっちも思っちゃいないがな先輩は少し残念そうに言った。
「そうか…」
先輩は考えてから付け足す。
その顔に、歪な笑みを浮かべて。
「でも、俺のもとに有篠は戻ってくる。当たり前だろ?」
ゾクッ
と寒気がするほどに確信していた。必ずーーー
逃れらんない。
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