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「えー高橋奏だ。皆仲良くしてやってくれ。なにか一言いうことあるか?」
「よろしく……お願い……します……。」
どこかか弱い声を出す彼女をクラスの男子は歓声を上げ喜び、女子はお人形を見るような目で見ていた。
まぁ声も可愛いとはもう無敵ですな。
しかし俺には関係無い。
フラグは簡単には建たないからフラグなのだよ。
「えー高橋は……あの窓際で寝ている男の隣の席だな。」
ん?窓際で寝ている?
今現在俺は窓際で顔を伏せている。寝てはないが。
しかし、このクラスの窓際の席で隣が空いているのは俺の隣の席しかしない。
つまりここの席なのか?
おいおい勘弁してくれ先生。名前忘れたが。
名前覚えるのが苦手だからなおれ。まぁ顔的に木村とかそんなんでいいか。
勘弁してくれ木村。これでもし他の男子にめんつけられてみろ。マジでめんどくさいことになるだろうが。
つかなんでまだ新学期だというのに俺の隣の席は空席なんだよ。あれか?俺が無愛想だから隣だったやつが嫌と言ったのか?
ならここにそんな子をよこすな木村!!
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