依存者と異常者

異常～ｲｼﾞｮｳ～

さて、この状況はいいがなものか。
こんな静かな教室は学校が始まって以来一度もなかったぞ？

するとナイフを………もとい、あれはサバイバルナイフだな。彼女は狩にでも行くのかな？
「一狩り行こうぜ」なのか？やかましいわ。

そのナイフを研ぎ始めた。おいおいマジでなにがしたいんだこいつは。
あれか？ハンターなのか？

「………………血が………………欲しいな………………。」

……………なんかいってるんだが。
血が欲しいな？高橋奏はドラキュラなのか？トマトジュースでも渡せばいいのか？

俺はまたふと周りを見た。

……………全員もれなく顔が青白くなってるんだが。
震え半端ないんだけど。
今日地震あった？とかくにんしたくなるぐらいなんだが。

そしてさっき高橋に元気よく話しかけていた前の席の男子は携帯顔負けなほどの震えなんだけど。あれ震度どんぐらい？

刺されないか祈ってるんですね。
後ろからぶすりはきついですからね？わかりま…………わからねぇよ。