ー椎葉 慎(マコト)-

15/36
前へ
/142ページ
次へ
崎田の兄貴と二人で大きなお盆二つを持ってきてくれていた。 「すんません!いつも有難うございます!」 お盆を受け取り、お礼を言う。 「いーえー!沢山食べてね!」 うふふ・・・と笑う崎田のオカン。 可愛い感じのおばさんだ。 崎田の兄貴は、背格好と言いこれまた崎田にそっくりで 当たり前の様にお盆を持ったまま、部屋に入って来る。 「おいおいおい。お前は出てけよ。」 「俺も仲間に入れろよ。」 「だーめ!じゃ、ありがとー。」 兄貴を両手で押し出し、お盆だけ受け取り ドアを閉める   崎田。 ドアの向こうで   ちぇっっ  と舌打ちが聞こえる。
/142ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加