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「えーと…何これ」 美奈子の目の前に現れた半透明な液晶画面は地図のような絵が描かれており中央が赤く点滅していた。 右下には『カンパーニュ東部山林』と書かれていた。 「…ハイテクなナビみたい。浮かんでるし…。カンパーニュ…フランスの料理が地名になってるの?でも地形的に違うな。赤い点滅が私かな?」 とりあえず近くの集落に移動することにした。 「痛った~。足の裏に石と枝が刺さって痛いー!フワフワの芝生の上に歩きたいなぁ…」 美奈子が呟いた瞬間、ゴロゴロと転がっていた石や枝が一瞬にして脇道に移動し、足元からフワフワの芝生が生えてきた。 「えっえっ?何なのさっきから…もしかして魔法!?」 さっきも現在所在地を調べたいって言ったら地図が出てきたし、今は芝生が生えてきた… 「まさかこの歳で魔法…いや…夢か?…34歳でホグ〇ーツ入学できるのかな?」 ブツブツ呟きながら歩く姿は異様で恐ろしく、山の動物たちは遠巻きに見守るのであった。
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