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夜光「ハァ・・・ハァ・・・」
守谷「おい!夜光!もっと早く走れ!」
夜光「無理だよ・・ハァ・・・俺元々体力がないし・・ハァ・・・」
守谷「だからだ!お前が前に行け!」
夜光「何で俺が前なんだよ・・ハァ・・」
守谷「いいからッ!早く!前に行けよッ!」
夜光は「わかったよ」といい前を走った。
夜光「おい、どうしたらいいんだよ!」
守谷「・・・そこを左に走れ!」
実は夜光に先に行かした理由は『あいつが先に逃げれば、残りは俺がオトリになって『やつ』をあいつの所から離せる』と思ったからである。
だが、俺は焦りと緊張のせいで、「左に行け」と行った。
理由はわからなかった、つい言ってしまったのかも知れない、だけど、これがすべての運命を変えるなんて思ってもなかった。
ただ、このお陰で最悪の出来事は回避できたと思った。
だけど、それは嘘だった。
俺は途中で気づいた、『やつ』の性質を、そして何をするかを。
左に行ったのは回避じゃなく、自分の首を絞めてしまった。
そう目の前に『やつ』はいた、どうやってここに来たのか、俺達は混乱し、そして意識がとんだ。
こうして俺達は『幻想裁判』なんて言う最悪かつ絶望的なものに参加させられてしまったのだ。
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